インターネットを見る

CommunicatorのブラウザコンポーネントであるNavigatorを起動すると、現在のホームページがまず最初に表示されます。

ウェブページを表示する

目的のページを見るには、そのページを呼び出さなければなりません。うまく作られたページには、それ以外のページへのリンクが組み込まれています。強調表示されている単語や画像の上をマウスでクリックすると、別の情報ページが画面に表示されます。それぞれのリンクは、ウェブサイトのアドレスとして利用される、インターネットの場所情報が含まれています。

強調表示されている単語や画像の上をマウスでクリックすると、別の情報ページが画面に表示されます。原理的には、ネットワーク上のすべてのページを互いにリンクで結ぶことが可能です。

ふたつのページ間を移動する

  1. 強調表示されている単語をクリックして新しいページを表示します。
  2. ツールバーの戻るボタン(左矢印)か、ジャンプメニューの戻るを選択します。
  3. 1に戻って、繰り返します。場所ボックス(ページのネットワーク上の場所を示しています)、ネットスケープのロゴ(ページの転送中はアニメーション表示されます)、ステータスバー(リンクの場所や転送状態を表示します)、転送メーター(転送状態を表示します)などの変化もご覧ください。

ページを検索したり以前に表示したページに戻る

メニュー項目を選び、興味のあるページに直接ジャンプすることもできます。

新しいNavigatorウィンドウを開く

ファイルメニューから新規作成-Navigatorウィンドウを選択します。

新しい別のNavigatorウィンドウが開き、設定されているホームページがその中に表示されます。

同時に複数のネットワーク接続をする

Navigatorウィンドウを開くたびに、インターネットへの新しい接続を開始することになります。ひとつの接続がまだ完全にページを表示し終わっていなくても、別のNavigatorウィンドウから新しいページのダウンロードを開始することができます。

  1. 一番手前に表示されているNavigatorに表示されているページのリンクをクリックします。
  2. 別のNavigatorをクリックし手前に表示させます。
  3. このNavigatorに表示されているページに含まれるリンクをクリックし、新しい接続を開始します。

Navigatorのフレームにコンテンツを表示する

Communicatorは、フレームを使って(テレビの子画面のように)ページの中に別のページを表示することができます。フレームによりページはいくつかの長方形の領域に分けられ、その中に別々のページが表示されます。

  1. フレームを含むページへのリンクをクリックします。ページ作成者が、どのページにフレームを持たせるか、フレームをどのような初期配置にするかなどを決定します。
  2. クリックすると、ページの中にひとつまたはそれ以上のフレームが現れるか、または全く別の新しいページが表示されます。
  3. フレームサイズをページの中で調整するために、フレームの枠をマウスでドラッグします。表示されている情報を見やすくするために、フレームのレイアウトを変更することができます。

インターネット

インターネットは、世界中に散らばるコンピュータを物理的に接続し、その上で構築された情報の書庫のようなものです。インターネットに存在するたくさんの情報は電子ページにより管理されています。ひとつのページをコンピュータのスクリーンに表示し、その内容にふれた後で、更に別のページを開くことができます。

ワールドワイドウェブ(World Wide Web)(WWWまたはウェブ)は、マルチメディアドキュメントを処理するクライアントコンピュータとサーバコンピュータから構成されるもので、インターネットの1つの側面でもあります。クライアントコンピュータはNetscape Communicatorのようなブラウザソフトウェアを使用してページを表示します。サーバコンピュータはサーバソフトウェアを使用して、クライアントからのアクセスのためにページを管理します。

さらに何よりも、Communicatorはインターネットのページをエレガントに効率よく表示します。このソフトウェアを使えば、分散しているネットワークの複雑さにわずらわされることなく、情報へのアクセスに集中することができます。


コンポーネントバー

コンポーネントバーを使用することにより、Communicatorの各コンポーネントを簡単に起動することができます。

コンポーネントバーを表示する

コンポーネントバーには以下二通りの表示方法があります。

フローティングパレットから接続されたパレットに切り替える

フローティングパレットの閉じるボタンをクリックします。

接続されたパレットからフローティングパレットに切り替える

接続されているパレットの左端の部分をドラッグし画面の他の場所に置きます。

コンポーネントバーを使ってウィンドウを開く

4つのコンポーネントバーアイコンのうちのどれかをクリックします。コンポーネントバーの4つのコマンドは以下の通りです。

Communicatorメニューから各コンポーネントを起動することもできます。

参照
Communicatorウィンドウを表示する

検索

Navigatorは、ネット検索とページ検索という二つの異なった検索機能により、情報を探し出す手助けをします。

インターネット上の情報を検索する

  1. ツールバーの検索ボタンをクリックすると、インターネット検索エンジンやその他の検索サービスを提供するページが表示されます。
  2. 検索エンジンの説明に従ってください。通常は、検索用文字列を入力し、ボタンをクリックしてから検索エンジンがウェブページのデータベースからその文字列を探し出すのを待ちます。
  3. 検索結果を検証します。通常は、検索文字列を含むページへのリンクリストが生成されます。
  4. 更にインターネットを探検するためには、ツールバーのガイドボタンをクリックすると、インターネットディレクトリに関するメニューリストが表示されます。これらを利用することで、さまざまなサイトやサービスを体験することができます。

表示しているページ内の情報を検索する

  1. 編集メニューのページ内を検索を選択します。
  2. 表示されたダイアログボックスに検索する文字列を入力し、次を検索をクリックします。見つかった文字列は強調表示され、その表示のためにページは必要に応じてスクロールされます。
  3. 編集メニューの次を検索をクリックしさらに検索を続けます。

ブックマークウィンドウの編集メニューとMessageウィンドウは、それぞれブックマークを検索メッセージ内を検索という類似したコマンドを持っています。

ネットスケープ社とその製品についてもっと知る

  1. ウィンドウ右上部に位置するネットスケープ社のロゴをクリックし、ネットスケープ社のホームページを表示してください。
  2. ホームページのリンクをクリックし、コンテンツページをたどることで、新しいコラム、オンラインショップ、カスタマーサービス、テクニカルサポート、ネットスケープ社の新しいソフトウェアに関する情報などに接することができます。


URL

ページの場所を示す

電子ページの世界で、さまざまなページがどのように識別されているのかを理解するには、ページのURL(Uniform Resource Locator)について知っておく必要があります。ページは必ず一意なURLを持っています。

それぞれのページだけでなく、画像やページ内のフレームも別々のURLを持ちます。そのURLを指定することで、ページ、画像、フレームなどにアクセスすることができます。

URLは、コンピュータネットワーク内のアイテムに番地を付けて識別するための文字列です。簡単に言うと、URLは情報の場所を示すものです。Navigatorは場所ボックスにURLを表示します。ほとんどの場合、ページのURLについて気にする必要はありません。情報の場所は強調表示されているリンクの中に含まれているからです。強調表示されたテキストをクリックしたとき、矢印ボタンを押したとき、あるいは、メニュー項目を選択したときに、Navigatorは必要なURLをそのリンクから自分で取得します。しかしURLを新聞で見たり、友人から教えてもらった場合などは、URLの文字列だけはわかっていてもリンクが使えないこともあります。

URLを入力する

ページのURLを入力すると、Navigatorはリンクをクリックしたときと同じように指定されたページを呼び出します。

URLの例

http://home.netscape.com/index.html
ftp://ftp.netscape.com/pub/
news:news.announce.newusers

場所ボックスに表示される文字列

URLを一部だけ入力する

URLの一部分だけを入力した場合でも、Navigatorはそれを補正し正しいURLを自動的に生成します。以下の部分は入力を省略することが可能です。

Windowsの場合、Navigatorは入力されるURLの部分を元に全体を完成しようとします。URLが一文字づつ入力されるごとに、Navigatorはその文字列を既に訪れたページのURLと比較し、合致するものがあればそれを表示します。複数の候補が存在する場合は、下矢印キーを押すことでその他の候補を表示することができます。

Windowsではまた、場所ボックスの右側にドロップダウンメニューがあります。メニューには、場所ボックスに最近入力した最大14ヶ所分のURLが表示されます。このメニューからURLを選択すると、画面にもう一度ページを呼び出すことができます。メニュー内のURLは、複数のNavigatorのセッションにわたって保存されます。

URLの構成

CommunicatorはURLの文字列を使って、インターネットに接続されたすべてのコンピュータの中から、ページなど指定されたアイテムを見つけ出します。URLの文字列は、プロトコル名、サーバ名、アイテムのパス名を指定する部分で構成されます。

たとえば、http://home.netscape.com/index.htmlというURLでは、コロンの前にプロトコル名(http:)が、2つのスラッシュのあとにサーバ名(//home.netscape.com)が、さらに1つのスラッシュのあとにパス名の各部分(上記の例では1つ、/index.html)が指定されています。

パス名によっては特別な文字を使用していることがあります。場所ボックスにURLを入力するときには、URLと全く同一の文字列を入力してください。たとえば、チルダ文字(~)を含んだパス名は、サーバ上の特定のホームディレクトリを指定するために使われます。

HTMLタグ

ウェブのドキュメントは、HTML(HyperText Markup Language)と呼ばれる言語を用いて記述されています。Communicatorの編集コンポーネントであるComposerは、自動的にHTMLを生成します。

HTMLは、ページのリンクや画像要素の指定に、短いタグ(かぎかっこで囲まれたソーステキスト)を使用します。ページを受信すると、CommunicatorはHTMLタグを解釈し、リンクや他の画像要素として表示します。

タグにはよくURL情報が含まれています。URLが含まれているタグをクリックすることにより、サーバの地理的な場所を意識することなく、そのサーバ上にあるページ情報を表示するようNavigatorアプリケーションに指示することができます。HTMLタグのURL部分は、ページのソーステキスト内に隠れています。表示領域では、強調表示されたリンクだけが表示されます。


ページを開く

メニューからページを表示する

  1. ファイルメニューからページを開くを選択します。
  2. 表示されたダイアログボックスにURLを入力(またはファイルを選択ボタンからファイルを選択)しページを表示します。
  3. NavigatorまたはComposerのどちらでページを開くかをラジオボックスで選択します。
  4. ページの場所を指定し、開くをクリックしてページを表示します。

リンクからページを開く

リンクは1つのページから別のページへの接続です。リンクを見つけるには、ページ表示領域の中の色、あるいは色と下線で強調表示されている単語を探してください。色付きの枠で囲まれた画像やアイコンもリンクとしてはたらきます。フレームを含んだページの中のリンクは、さらに新しいページをフレームの中に表示したり、すべてのフレームに置き換わる新しいトップレベルページを呼び出すための接続になっています。

リンクを使う

  1. マウスカーソルをリンクの上に置きます。リンクの場所が、ウィンドウの左下にあるステータスバーにURLとして表示されます。
  2. 強調表示された単語、画像、アイコンをクリックします。リンクをクリックすると、ページの内容がサーバから転送されてきます。
  3. リンクをクリックすると、Netscapeロゴのアニメーションが表示され、ページの転送が進んでいることを示します。
  4. ステータスバーとウィンドウ最下部の転送メーターを参照し、ページの転送状況を確認してください。

訪れたリンクと訪れていないリンク

メニュー項目を使って、訪れていないリンクの色と訪れたリンクの色の設定を変更できます。編集メニューから設定を選択し、そして 配色パネルを選択します。白黒モニターをお使いの場合は、訪れていないリンクも訪れたリンクも下線が付けられて表示されるだけですので、区別できません。

ページ転送を途中で中止する

読み込み処理がなかなか終わらないときには、いつでも転送を中止することができます。転送に非常に時間がかかるのは、ページの内容がとても大きいか、サーバコンピュータの反応が遅いためかもしれません。ときには、リンクに指定されているページが存在していないこともあります。ページに接続できない場合や、ページが見つからない場合、通常はメッセージが表示されます。

ページ内の内容へのリンク

ページを画面に呼び出したとき、ページ全体が表示される場合と、内容が大きいためにページの一部分だけが表示される場合があります(表示されていない部分を見るには、スクロールバーを使います。)。ほとんどの場合、表示されるのはページのはじめの部分ですが、リンクによってはページの途中あるいは最後の部分を呼び出すものもあります。リンクは、新しいページを表示することも、同じページの別の部分を表示することもできます(自動的にスクロールさせるのと同じになります)。たとえば、ページのはじめの部分に目次があって、それぞれの項目が、ページのあとのほうにある各章の見出しへのリンクになっていたりします。

"Mailto"リンクとインターネットアドレス

リンクによっては、ページを呼び出さないものもあります。URLがmailto:ではじまる"mailto"リンクは、電子メールを送信するためのメッセージ作成ウィンドウを開きます(メールの宛先は自動的に書き込まれています)。

URLがインターネット上にあるサーバのページの場所を識別するのに対し、インターネットアドレスはユーザのメールボックスの場所を識別します。インターネットアドレス aname@aserver.com の構成を示します。

アドレスは空白を除いた小文字で記述します。場所の名前は、ドットで区切られた1つ以上の文字列と、多くの場合、3文字の接尾語から構成されます(ピリオド(.)記号を「ドット」と読みます)。場所の名前は、サーバを識別するためにさらにドットで区切られたいくつかの部分(ホスト名と1つ以上のサブドメイン)を必要とすることがあります。たとえば、アドレスaname@aserver.bserver.comはサブドメインを1つ使っています。

場所の名前の3文字の接尾語は、サーバを運用している組織の種類を見分けるために役立ちます。(地域によっては、2文字の接尾語を使って地理的な位置を示していることもあります)。一般的な接尾語と組織との関係は次の通りです。

アメリカ合衆国以外の多くの国では、アドレスに国名を示す2文字の接尾語を付けています。以下に例をあげます。


ツールバーやメニュー項目のリンク

ページ表示領域内のリンクに加え、Communicatorのツールボタンやメニュー項目を使ってリンクにアクセスすることもできます。メニュー項目には、ツールバーボタンから利用できるリンクに加え、さらにいくつかのリンクがあります。

ホームページを表示する

ホームボタンをクリックします。ホームページのURLは設定ダイアログで指定します。

以前のページを表示する

ブックマークとしてあらかじめ選択したページを表示する

インターネットやCommunicatorに関する情報ページへのリンクを表示する

ポップアップメニューにあるリンクを表示する

ポップアップメニューでは、リンクへのショートカットや便利な機能を使うことができます。ページ内のいろいろな場所でマウスボタンを押すと、マウスカーソルの位置に基づいたポップアップメニューが表示され、ページへのジャンプ、画像の表示、ファイルのディスクへの保存、URL情報のクリップボードへのコピー等、さまざまな作業を行うことができます。

参照
ブックマークを使ってページを表示する
ポップアップメニューショートカットを使う

Navigatorウィンドウを表示する

このセクションでは、Navigatorウィンドウのアイテムについて説明します。インターネットを探索するために必要なほとんどのツールやテキストボックスは、画面上に配置されています。また、画面のページ表示領域を広く使うために、表示メニューの項目でツールの一部を画面に表示しないようにすることもできます。


ページを表示する

ページ表示領域には、直前に呼び出したリンクに対応するページが表示されています。画面に入りきらないページに対しては、垂直スクロールバーや水平スクロールバーが表示されます。

表示領域内のテキストをコピーする

フレームの選択とサイズを変更する

ページの表示領域は、長方形のフレームに分割されていることがあります。この各フレームには、別々のページが表示されます。

  • フレームの中をクリックし、そのフレームを選択します。キーボードショートカットなどのコマンドは、選択されたフレームだけに作用します。同様に、印刷、ページをメールで送信といったメニュー項目も、選択されたフレームだけに作用します。
  • フレームの境界(カーソルの形が変わる場所)にカーソルを移動し、その境界をドラッグしてフレームの大きさを変更します。

    フレームの中のリンクをクリックすると、フレーム内のページ、別のフレーム内のページ、あるいはトップレベルのページに影響します。ツールバーやメニュー項目は、通常はトップレベルページに作用します。フレーム間の移動はフレームごとになります。戻るを押すと前のフレームが表示され、を押すと1つ先のフレームが表示されます。

    フレームのあるページ

    ページの作者がデザインした構成や内容が、ページとして表示されます。ページはウィンドウの表示領域いっぱいに表示されることもありますし、複数の長方形のフレームにわけて表示されることもあります。この場合、いくつかのフレームに入っているページのパッチワークで表示が構成されます。フレームやフレーム中のリンクのアクションは、ページの作者によりHTMLを使ってデザインされます。

    たくさんの情報を表示するために、スクロールバーが付いたフレームもあります。フレームの境界(カーソルの形が変わる場所)にカーソルを移動してドラッグすると、フレームの大きさを変更することができます。

    ページの中のフレームは、基本的には、大きなパッチワークページの中のより小さなページです。それぞれのフレームは、通常のページと同様の機能を持ちます。フレームはひとまとまりになって、トップレベルページ(フレームセット)を構成します。たとえば、フレームの中のリンクをクリックして新しい情報を同じフレームやそのほかのフレーム内に呼び出したりすることができます。またリンクを使って、まったく新しいトップレベルページですべてのフレームを置き換えることもできます。

    ページの背景を設定する

    背景は白、灰色に設定できますが、好きな色や画像ファイルを選択することもできます。また、背景をいつもパネルで指定した通りに表示するか、それとも呼び出したページの設定を優先するかを設定することもできます。

    1. 編集メニューから設定を選択します。
    2. 配色カテゴリをクリックします。
    3. 背景カラーボックスをクリックし背景の色を指定します。特に指定しなければ、背景は白で表示されます。
    4. Windowsの配色を使用チェックボックス(MacとUnixの場合は標準の配色ボタン)を選択し、テキストと背景をもともとの色で表示することができます。
    5. ドキュメントを無視して、上記の配色を使用チェックボックスを選択し、テキストと背景を、いつもパネルで指定した通りに表示することもできます。初期設定ではこのボックスはチェックされていませんので、この場合はページ製作者が指定した背景と色が表示されます。

    エラーメッセージを報告する

    エラーメッセージが、表示しようとしたページのあるサーバから報告されることがあります。この場合Communicatorは、発生した問題を評価し、問題の解決または回避方法を提示しようと試みます。

    1. エラーメッセージを正確に記録してください。
    2. ヘルプメニューから製品情報とサポートを選択してください。
    3. フィードバック用フォームを入手し、内容を記入してから提出して下さい。

    もっとも一般的なエラーは、現在利用できないページを呼び出そうとしたときに発生します。ページを提供しているサーバが、一時的にシャットダウンされていたり、とても混み合っている場合があります。またURLで指定した場所に、もはやページが置かれていないこともあります。

    自動化されているページ

    ページやフレームによっては、Netcasterやその他の製品の提供する「サーバプッシュ」と「クライアントプル」技術を利用することで、その内容を自動的に更新するものがあります。この技術により、ページは複数のサーバコンピュータとインタラクティブに交信することが可能になります。これらの自動的な更新は、別のページに移動するか、ページを閉じると終了します。


    画像を表示する

    画像の自動読み込みを行わないようにする

    1. 編集メニューから設定を選択します。
    2. 詳細カテゴリを選びます。
    3. 画像の自動読み込みチェックボックスをオフにします。この項目がチェックされていなければ、ページの中には画像のかわりに小さなアイコンが表示されます。

    小さなアイコンには、画像のかわりに説明文が付けられていることもあります。この説明文はALTテキストと呼ばれるもので、画像が読み込まれていないときにだけ、画像のかわりに表示されます。また、いくつかのプラットフォームでは、ALTテキストは画像の読み込み中に、長方形の枠の中に一時的に表示されます。これらの画像は、あとで読込んで見ることができます。

    アイコンで表示されているすべての画像を表示する

    画像の自動読み込みをチェックしないでおくと、ページの画面呼び出しが速くなる利点がありますが、画像の読み込みを指定するまで、画像が表示されないという不便さが残ります。

    画像の自動読み込み項目の設定は、次のリンクから機能し、現在のページ内容には影響しません。ただし、表示メニューの再読み込みを選ぶか、ツールバーの再読み込みボタンを押せば、現在のページがもう一度呼び出され、設定が有効になります。

    ウィンドウに外部画像を開く

    1. 画面の別のウィンドウに外部画像を表示するには、強調表示されている文字列、画像アイコン、あるいはインライン画像をクリックします。するとCommunicatorあるいは外部アプリケーションが、画像を開いて別のウィンドウに表示します。
    2. Communicatorで作業を続けるには、Communicatorウィンドウをクリックしてください。

    ファイルサイズの大きい、または解像度の高い画像を表示するページでは、しばしば、ページの中に画像の小さなインラインサムネイル画像(スナップ画像とも呼ばれます)を置き、外部画像へのリンクにしていることがあります。アイコンで置き換えるのとは違って、サムネイル画像は、実際の画像のおおよその雰囲気を見ることができます。また、サイズが小さいので、完全な画像よりも速く転送することができます。サムネイル画像の上をクリックし、サムネイル画像から完全な画像を表示することができます。

    画像の転送時間

    画面上のページに、画像やその他のマルチメディア効果を、文字と同じくらい簡単に効率よく表示できれば理想的ですが、画像、音声、映像ファイルは、文字に比べてバイト数が大きく、外部のコンピュータ(サーバ)から転送するのにかなり時間がかかってしまいます。画像を含むページを呼び出すのに必要とする時間は、いくつかの要素と関連しています。もっとも影響するのは、外部のサーバと接続しているモデム、あるいはダイレクトリンクのスピードです。時間のかかる画像転送の最中にあまり退屈にならないように、Communicatorでは画像の処理方法を指定することができます。

    内部画像

    Communicatorは、ページに画像を自動的に読み込みます。ページの作者がページにインライン(埋め込み)画像を配置しているときは、画面にページを呼び出したときに画像も表示されます。

    強調表示された文字と同様に、インライン画像も別のページや同じページの別の場所、外部画像などの外部ファイルにリンクさせることができます。ほかのリンクと同じように、画像のリンクの上にマウスカーソルを移動させると、クリックしたあとに呼び出されるページのURLがステータスバーに表示されます。

    外部画像

    外部画像は(インライン画像と違って)、別のウィンドウの中に表示されます。外部画像を表示するには、画像のリンクをクリックします。Communicatorは、GIF (Graphics Interchange Format)、JPEG (JointPhotographic Experts Group)、XBM (X Bit Map)ファイル形式で保存されている外部画像を開くことができます。それ以外のファイル形式については、ハードディスクに適切なヘルパーアプリケーションをインストールし、アプリケーションパネルで設定しておく必要があります。

    外部画像へのリンクも、ページへのリンクと同じようにはたらきます。外部画像ファイルも、通常のページのように一意なURLを持っています。外部画像は、画像の自動読み込み項目がチェックされていても、完全な形で自動的に読み込まれることはありません。


    ホームページを選択する

    設定パネルにURLを指定することで、ホームページ(新しいウィンドウを開いたときに、Navigatorが画面に最初に呼び出すページ)を指定することができます。Navigatorがインストール直後の場合、ホームページはURL: http://home.netscape.com/index.htmlに設定されています(パス名からindex.htmlを省略しても、同じファイルが読み込まれます)。

    ホームページを変更する

    Navigatorパネルで、ホームページを変更する(または標準の設定に戻す)ことができます。

    1. 編集メニューから設定を選択します。
    2. Navigatorカテゴリを選択します。
    3. ホームページラジオボタンをクリックします。
    4. 場所ボックスに、ホームページに設定するページのURLを入力します。空白ページラジオボタンをチェックすれば、ホームページを空白ページにすることもできます。

    Navigatorを使って新しいウィンドウを開くたびに、指定したホームページが画面に呼び出されます。URLには、ネットワークにあるコンピュータ上のページ、または自分のハードディスク上のページの、どちらでも指定できます。

    ハードディスク上のページのURLを指定する

    ファイルメニューから場所を指定して開くを選びます。続いて、ハードディスク上のページ(ファイル)を選択します(たとえば、ブックマークファイルを選ぶことができます)。ページを開くと、そのページのURLが場所ボックスに表示されるので、URLを選択してクリップボードにコピーし、Navigator設定パネルの場所ボックスに貼り付けます。

    最初のうちはページがハードディスクには存在しないと思いますが、大切なリンクや自分で作成したページなどの特定ページに、すばやく確実にアクセスできるようにしたい場合は、ページをハードディスクに保存しておくとよいでしょう。


    Plug-In、ダイナミックHTML、JavaScript、Java

    ソフトウェア開発者やページの作者は、Plug-in、Dynamic HTML、JavaScript、Javaなどの先進技術を活用することで、インターネットでの情報配信を、より優れたものにすることができます。これらの技術はインターネットサーバ、アプリケーション、コンテンツなどに組み込まれた形で提供されるため、一般のユーザは、その内容にわずらわされることなく、特別な努力なしにこれらの技術を利用することができます。

    時には、ユーザが現在のCommunicator環境に組み込まれていない新しい機能を追加したい場合があります。Plug-Inは多数のプロバイダにより提供されているソフトウェアプログラムであり、Communicatorのplug-inフォルダにそれらを追加することでCommunicatorの機能を強化することが可能です。

    いくつかの有名なPlug-Inは、Communicatorソフトウェアとともに自動的にインストールされますが、その他のPlug-Inソフトウェアについては、それぞれのプロバイダのインターネットサイトからダウンロードして利用することができます。どのようなPlug-Inがインストールされているかは、ヘルプメニューのPlug-Inについてを選択するとわかります。またこのページには、さまざまなPlug-Inの情報や、関連するページへのリンクがあります。

    ページの作者は、Dynamic HTML、JavaScript、Javaを使用することで、Communicatorソフトウェアにシームレスに組み込まれているダイナミックな機能を、ページに持たせることができます。お使いのコンピュータで動作するDynamic HTMLとJavaScriptにより、動作(ボタンを押す、フォームを提出するなど)を、リモートのサーバコンピュータで同様な操作をおこなう場合よりも、高速かつ効率的に処理することができるようになります。Javaアプレットによるインターネットページでは、アニメーション、インタラクティヴな操作など、HTMLでは不可能なことを可能にします。

    Dynamic HTM技術により、より豊かで、高速で、インタラクティブ性に優れたページを実現することが可能になります。さらに、ページのスタイル、配置、HTMLオブジェクトの振る舞いなどを、より木目細かく制御することもできるようになります

    JavaScriptは、その機能の多くがインターネットの標準言語であるHTMLの拡張として動作します。そのメカニズムはCommunicatorソフトウェアに組み込まれており、比較的憶えやすく、単体で利用できるプログラミング言語です。

    Javaはフルセットのプログラム言語であり、アプレットと呼ばれるJavaプログラムはインターネットを通じて転送することができます。Plug-Inが単体のコンピュータ上で使用されることを前提にデザインされているのに比べ、Javaプログラムはプラットフォームに依存せず、ネットワークを介して動作します。Java実行環境はCommunicatorに組み込まれているので、特別なインストールをすることなくJavaアプレットを利用することができます。

    デベロッパーは、ネットスケープのオンラインページや、各社の出版物で、Plug-In、Dynamic HTML、JavaScript、Javaなどを学ぶことができます。それぞれの技術は相互接続機能を提供しているので、Plug-In、Dynamic HTML、JavaScriptプログラム、Javaアプレットらは、お互いに情報を伝達したり、作用しあったりすることができます。

    先進技術であるがゆえに安全性の問題がありますので、ユーザは、サードパーティからPlug-Inをダウンロードする際は、信頼できるサイトからのみおこなうこと、またJavaやJavaScript機能を詳細設定パネルで無効にすることもできます。


    ツールバーを表示する

    (Mac OSでは、ブックマークメニューはメニューバーからのみ利用でき、ユーザ定義ツールバーは利用できません。)

    コマンド、場所、ユーザ定義ツールバーを使って、リンクやコマンド、ページの場所情報に簡単にアクセスすることができます。ツールバーはNavigatorウィンドウのメニューバーのすぐ下に表示されています。ツールバーを移動したり、隠したりしてページの内容を画面に表示できる量を増やすことができます。

    ツールバーを並べ替える

    ツールバーを他のツールバーがある場所へドラッグします。その位置にあったツールバーは、自動的に位置が変わります。

    ツールバーとツールバータブの表示/非表示を切り替える

    ツールバーを隠して、ツールバータブだけを出すようにするか、またはツールバーもツールバータブもすべて隠すことができます。

    メニューの項目を使用して、ツールバーやツールバータブをすべて隠すことができます。メニューの項目を使用してツールバーやツールバータブを隠した場合には、表示する際もメニュー項目を使用します。ツールバーの表示状態によって、メニュー項目が表示隠すになります。


    コマンドツールバー

    ページの移動やコントロールにツールバーのボタンを使う

    以下に挙げたボタンをクリックします。ツールバーのボタンから、よく使う機能に素早くアクセスすることができます。


    場所ツールバー

    (Mac OSでは、ブックマークメニューはメニューバーからのみ利用できます。)

    ブックマークポップアップメニュー

    ブックマークの表示の左側のブックマークアイコン(ブックマーククイックファイルアイコンとも呼ばれます)をクリックします。

    このアイコンをクリックすると、ブックマークと、ブックマークの追加編集用のコマンドがポップアップメニューに表示されます。ポップアップメニューからブックマーク項目を選択すると、そのブックマークが指しているページが表示されます。

    場所ボックスでページのURLを指定する

    1. 場所ボックスをクリックします。
    2. 表示するページのURLを入力します。
    3. Enter(またはReturn)キーを押します。

    または、ファイルメニューのページを開くから、URLを入力または選択して、NavigatorやComposerウィンドウでページを開くことができます。

    Windowsでは、場所ボックスにURLを入力すると自動的に補完されます。URLを入力していくと、Navigatorは入力された文字と一致する以前訪れたことのあるURLをチェックして、一致するものが見つかれば、残りの文字が補完されます。一致するURLが複数ある場合は、下矢印キーを押して次のURLを選びます。

    以前に入力して表示したURLを開く

    (Windowsのみ)

    場所ボックスポップアップメニューから項目を選択します。このポップアップメニューを表示するには、場所ボックスの右端にある下向きの三角形をクリックします。

    ページプロキシアイコンを使ってブックマークを作成する

    まず、ページプロキシアイコン(場所ボックスの左にあります)をブックマークボタンの上にドラッグし、メニューを表示します。それからブックマークを作成する位置のメニュー項目上にアイコンをドラッグします。現在表示しているページのブックマークが作成され、ブックマークウィンドウに保存されます。ただ単にポップアップメニューアイコンにアイコンをドロップした場合は、ブックマークは、ブックマークウィンドウの一番下に追加されます。また開いているブックマークウィンドウに直接プロキシアイコンをドラッグすることもできます。

    ページプロキシアイコンを使ってツールバーボタンを作成する

    ページプロキシアイコン(場所ボックスの左にあります)を、ユーザ定義ツールバー上のボタンを作成する場所にドラッグします。現在表示しているページのツールバーボタンが作成されます。

    ページプロキシアイコンを使ってインターネットショートカットを作成する

    デスクトップにページプロキシアイコン(場所ボックスの左にあります)をドラッグします。現在表示しているページのインターネットショートカットが作成されます。

    表示しているページを別のNavigatorウィンドウで開く

    ページプロキシアイコン(場所ボックスの左にあります)を、別のNavigatorウィンドウ上にドラッグすると、ページがそのウィンドウで開きます。新しくNavigatorウィンドウを開くには、ファイルメニューから新規を選び、Navigatorウィンドウを選択します。


    ユーザ定義ツールバー

    (Mac OSでは、ユーザ定義ツールバーは利用できません。)

    ユーザ定義ツールバーを使って、お気に入りのウェブサイトやディスカッショングループ、メールフォルダ、アドレス帳項目などへのリンクとなるボタンを作成することができます。ボタンは追加、作成、並べ替えを行うことができます。アイコンをツールバーにドラッグするだけで簡単にボタンを作成することができます。

    ブックマークウィンドウを使って、ツールバーを設定します。 ユーザ定義ツールバーに追加した項目は、ブックマークウィンドウの指定されたフォルダ内にブックマークとして保存されます。

    ユーザ定義ツールバーフォルダとして使用するブックマークフォルダを指定するには、ブックマークウィンドウの表示メニューからツールバーフォルダに設定するを選択します。また、「Personal Toolbar Folder」という新しいフォルダを作成すると、他のフォルダが指定されていない場合は自動的にツールバーフォルダとして設定されます。

    ユーザ定義ツールバーボタンを保存するブックマークフォルダには、ブックマークや他のフォルダも含めることができます。つまり、ユーザ定義ツールバーフォルダにはブックマークフォルダを埋め込むことができます。

    ブックマークを追加、削除、並べ替えるのと同じく、ユーザ定義ツールバーのボタンも追加、削除、並べ替えることができます。ユーザ定義ツールバーのボタンは、ボタンの項目をユーザ定義ツールバーフォルダに置くだけで作成されます。

    ツールバーのブックマークのボタンをクリックするとそのページが開かれます。ツールバーのブックマークフォルダのボタンをクリックすると、ブックマークフォルダの内容がポップアップメニューで表示されます。

    ブックマークフォルダをユーザ定義ツールバーフォルダとして指定する

    1. ブックマークメニューからブックマークを編集を選択します。または、Communicatorメニューからブックマークを選択して、ブックマークを編集を選びます。
    2. ブックマークウィンドウから、ツールバーに表示する項目があるブックマークフォルダを選択します。
    3. 表示メニューからツールバーフォルダに設定を選択します。
    指定したフォルダの内容がユーザ定義ツールバーボタンに表示されます。

    また、「Personal Toolbar Folder」という新しいフォルダを作成すると、他のフォルダが指定されていない場合は、自動的にツールバーフォルダとなります。この名前は、他のフォルダが指定されていない際の標準のユーザ定義ツールバーフォルダの名前です。

    ブックマークやブックマークフォルダのボタンをツールバーに追加する

    Xリソースで設定することもできます。

    Netscape*TopLevelShell.geometry: =620x950+630+40

    それぞれのウィンドウのサイズを設定するには、次のようにXリソースを 設定します。

    Netscape*Navigator.geometry: WxH+X+Y (Netscapeウィンドウ)
    Netscape*Mail.geometry: WxH+X+Y (Messengerウィンドウ)
    Netscape*News.geometry: WxH+X+Y (ディスカッショングループウィンドウ)
    Netscape*Bookmark.geometry: WxH+X+Y (ブックマーク ウィンドウ)
    Netscape*AddressBook.geometry: WxH+X+Y (アドレス帳ウィンドウ)
    Netscape*Composition.geometry: WxH+X+Y (メッセージ作成ウィンドウ)
    Netscape*TopLevelShell.geometry: WxH+X+Y (上記のすべてのウィンドウを同じサイズに設定)

    -geometryコマンドラインオプションはすべてのCommunicatorウィンドウのサイズを設定します。

    Netscape.adファイル

    Netscape.adファイルで標準の背景色や背景の画像を変更することができます。また、Messenger、ディスカッショングループ、ブックマーク、アドレス帳ウィンドウのフォントを変更することもできます。異なるバージョンのリソースが混ざってしまうのを避けるため、Netscape.adファイル全体ではなく必要なリソースだけをインストールするとよいでしょう。必要ないくつかのリソースをコピーして、ホームディレクトリの中のご自分の.Xdefaultsファイルに貼り付けてください。

    次のフォントがウィンドウの中の一覧で使われています。なお、カンマのあとに空白は入れないでください。

    *XmLGrid*fontList:¥
    -*-helvetica-medium-r-*-*-*-100¥
    -*-*-*-*-iso8859-*,¥
    -*-helvetica-bold-r-*-*-*-100¥
    -*-*-*-*-iso8859-*=BOLD,¥
    -*-helvetica-medium-o-*-*-*-100¥
    -*-*-*-*-iso8859-*=ITALIC

    コマンドラインオプション

    以下の一覧以外の引数は、読み込むファイルまたはURLとして解釈されます。

    -help (すべてのオプションを表示)
    -version (バージョン番号とビルド日を表示)
    -display (使用するXサーバを指定)
    -geometry <=WxH+X+Y> (ウィンドウの位置とサイズを指定)
    -visual (指定したサーバビジュアルを使用)
    -install (プライベートカラーマップを使用)
    -no-install (標準カラーマップを使用)
    -ncols (-installを指定しない場合、画像に割り当てる最大の色数を指定)
    -mono (1ビットモノクロ表示)
    -iconic (アイコン状態で起動)
    -xrm (Xリソースを設定)
    -remote (実行中のCommunicatorプロセスでコマンドを実行)
    -id (-remoteコマンドを送るXウィンドウのID。省略した場合、最初に見つかったウィンドウ)
    -raise (-remoteコマンドの対象となるウィンドウを前面に表示する)
    -noraise (-remoteコマンドの対象となるウィンドウを前面に表示することはしない)


    OLE対応

    OLE(Object Linking and Embedding)仕様は、OLE対応のアプリケーションを 別のOLE対応アプリケーションの中に埋め込まれた状態で使用することを可能に するものです。OLEサーバとして作られているアプリケーションは、OLEコンテナの 中で実行させることができます。

    たとえば、CommunicatorをOLEサーバとして実行させて、ワードパッドやExcelといった コンテナアプリケーションの中に表示させることができます。このようすれば、 ドキュメントやスプレッドシートの中に完全な機能を備えたウェブブラウザを埋め込むことが できます。同じように、サーバドキュメントをHTMLページのEMBEDタグを使って埋め込み、 CommunicatorをOLEコンテナとして実行させて、ワードパッドやExcelのような アプリケーションを表示させることもできます。

    OLEサーバではインプレースアクティベーションを利用できます。つまり、 OLEオブジェクトをダブルクリックして編集する場合に、(新しいウィンドウを 開かずに)もとのアプリケーションの内部で作業できます。(OLE1との互換性のために) OLEサーバをミニサーバとして実行することもできます。コンテナドキュメントの中で ミニサーバを起動した際は、対応するアプリケーションの新しいウィンドウが 表示されてます。Communicatorをはじめとして、ほとんどのOLE2コンテナは、Ctrlキーを 押しながら埋め込まれたOLEオブジェクトをダブルクリックすれば、OLE1コンテナと して利用できます。

    インプレースアクティベーションによってOLEサーバを起動すると、ホストの ユーザインターフェイスが置き換えられます。たとえば、Wordのドキュメントを作成して、 Communicatorオブジェクトを挿入し、埋め込んだCommunicatorアプリケーションを ダブルクリックすると、WordのツールバーがCommunicatorのツールバーに置き換わり、 WordのメニューはCommunicatorの関連するメニューを表示するように変わります。


    Media Playerのインストールと使用法

    Netscape Media Playerにより、高品質のオーディオストリームや同期したマルチメディアを、直接デスクトップで受信できます。Media Playerは、Netscape Media Serverと共に使用されます。

    Media Playerをインストールするには、ソフトウェアに付属のインストーラかスクリプトを使って、画面に表示されるインストール方法に従います。

    Media Playerを実行するには、インターネット接続の種類を指定する必要があります。Windowsをお使いの場合、インストールの際にこの情報を入力します。Mac OSとUNIXをお使いの場合は、インストール後にこの情報を入力します。

    インタネット接続の種類は、TCPとUDPのどちらかを指定します。

    Media Playerをインストールしたあとにこの設定を変更するには、プロパティダイアログボックスを使用します。Media Player上で右クリック(Mac OSの場合はOptionキーを押しながらクリック)して、プロパティを選択するとプロパティダイアログボックスが表示されます。マルチキャストをリクエストRTPフレーミングをリクエストTCP/IPトランスポートをリクエストを選択して、OKをクリックします。

    HTMLページに表示される、Media Playerのコントロール(普通のオーディオ機器のコントロールと同じです)を使います:


    Media Playerのプロパティを設定する

    Media Playerのプロパティを設定するには、オプションボタン(Playerのコントロールに表示されている場合)をクリックするか、ポップアップメニューからプロパティを選択します。

    オプションボタンが表示されていない場合は、ポップアップメニューを使います:

    ハンド幅を設定する

    バンド幅は、ネットワーク転送の最大ビット/秒や通信リンクで転送される情報量です。バンド幅を正しく設定すれば、転送遅延が少なくなります。

    バンド幅を設定するには:

    1. バンド幅タブを選択して、ご利用のネットワークのバンド幅を指定するか、カスタムを選択してバンド幅を入力します。
    2. OKをクリックします。

    指定した設定を標準の設定とするには、標準に設定をチェックします。

    接続を設定する

    UDP接続を選択するには:

    1. UDPベースポートテキストボックスに、Media Playerが受信するポート番号を入力します(標準は13,000)。
    2. UDPポートレンジテキストボックスに、Media Playerが受信するUDPポート番号の範囲を入力します(標準では100)。たとえば、レンジが100の場合、Media Playerはポート番号13,000から13,100まで受信します。
    3. 可能な場合に、マルチキャスト接続をリクエストするようにするには、マルチキャストをリクエストを選択します(マルチキャストについてはあとで説明します)。
    4. RTPフレーミングをリクエストするには、RTPフレーミングをリクエストを選択します。RTPフレーミングは、Media Playerに実装されている一般的なパケット化手法よりも大きなバンド幅を必要とします。
    5. UDPではなく、TCP/IP接続を使用するには、TCP/IPトランスポートをリクエストを選択します。

    Media Playerを実行するには、インターネット接続の種類を指定する必要があります。Windowsをお使いの場合、インストールの際にこの情報を入力します。Mac OSとUNIXをお使いの場合は、インストール後にこの情報を入力します。

    インタネット接続の種類は、TCPとUDPのどちらかを指定します。

    Media Playerをインストールしたあとにこの設定を変更するには、プロパティダイアログボックスを使用します。Media Player上で右クリック(Mac OSの場合はOptionキーを押しながらクリック)して、プロパティを選択するとプロパティダイアログボックスが表示されます。マルチキャストをリクエストRTPフレーミングをリクエストTCP/IPトランスポートをリクエストを選択して、OKをクリックします。

    マルチキャストは、データパケットを複数の場所に配送する方式です。 マルチキャストにより、1台のサーバから1つのパケットを複数のクライアントに送信することができます。クライアントは、サーバのマルチキャストに"同調"します。この方式により、パケットをそれぞれ個々のコンピュータに送信する必要が無くなります。マルチキャストのご利用に関して問題が発生した場合は、システム管理者にご連絡ください。

    プロキシを設定する

    Netscape Media ServerからのオーディオストリームファイルにNetscape Media Proxy Serverを通じてアクセスします:

    1. プロキシを有効にするを選択します。
    2. プロキシ名テキストボックスに、プロキシサーバの名前を入力します。
    3. プロキシポートテキストボックスに、プロキシの受付ポート番号を入力します。
    4. OKをクリックします。
    指定した設定を標準の設定とするには、標準に設定をチェックします。

    クリップを設定する

    オーディオクリップの設定を選択します:

    1. パケットロスの許容量を、の中から選択します。 では、転送中に30%以上のパケットがロスした場合に、Media Playerがクリップの再生を停止するプロンプトを表示します。では、転送中に10%以上のパケットがロスした場合に、Media Playerがクリップの再生を停止するプロンプトを表示します。
    2. 秒のプレバッファリングテキストボックスには、クリップを再生する前にホールドするまたはプレバッファする時間を秒の単位で入力します。
    3. Media Playerに圧縮方式やオーディオファイルの展開のための展開方式(codec)するには、システムにないcodecをダウンロードするを選択します。
    4. クリップが正しい音声で再生されない場合は、標準以外のサンプリングレートをリサンプルするを選択します。
    5. オーディオ機能のみに機能を限定する場合は、同期マルチメディアを無効にするを選択します。
    6. OKをクリックします。

    指定した設定を標準の設定とするには、標準に設定をチェックします。

    ローカル再生を設定する

    ローカル再生機能により、Media Serverにアクセスせずにファイルを再生できます。 ハードディスク上にファイルが保存されていれば、ネットワークやNetscape Media Serverにアクセスする必要はありません。この機能により、手軽にマルチメディアコンテンツを配信できます。たとえば、.lamファイルを作成してMedia Playerで再生するようにして、HTMLコンテンツとして出版することが、Netscape Media Serverにアクセスせずに行うことができます。また、ネットワーク上のコンテンツと同じ物を出版することもできます。ローカル再生は初期設定では有効になっています。

    ローカル再生の設定を行います:

    1. 最高の音声品質で受信するには、ローカル再生時は最高の品質を使用するをチェックします。
    2. ローカル再生を無効にするには、ローカル再生を無効にし、常にネットワークに接続するをチェックします。ローカル再生が無効になっていると、Media Playerは、ローカルに同じファイルがあってもMedia Server上のファイルを使用します。
    3. 再生、一時停止、停止、の各ボタンの上にマウスポインタを置いたときにポップアップするヒントを表示しないようにするには、ヒントを表示しないを選択します。

    指定した設定を標準の設定とするには、標準に設定をチェックします。

    クリップの統計情報と技術情報

    オプションボタン(Playerのコントロールに表示されている場合)をクリックして クリップについてを選択します。

    オプションボタンが表示されていない場合は、ポップアップメニューを使います:

    統計情報または技術情報を選択します。

    技術情報

    Media Serverの名前とポート番号、オーディオクリップのファイル名とバージョン、転送情報、オーディオフォーマットの詳細などの情報が表示されます。

    統計情報

    クリップの再生時間、全受信データパケット数、全ロストデータパケット数などの情報が表示されます。クリップの再生中に更新をクリックすると、現在の統計情報に更新されます。クリップ名と著作権情報も表示されます。


    暗号化

    Communicatorは、送信したフォームやメール、受信したページやメールが不正に利用されにくくするように、情報を安全、確実な方法で転送することができます。インターネットの問題が発生するのは、インターネット上を流れる情報が目的のコンピュータに届けられるまでに、通常いくつかのコンピュータを経由するためです。情報が目的のコンピュータに届けられるまでの実際の経路をユーザが制御することはできません。

    情報がインターネットのコンピュータ上を流れている場合に、経路中のコンピュータがその情報をのぞき見てコピーしている可能性があります。さらに、経路中のコンピュータは、元の情報を書き換えて、利用者をだますことさえ可能です。このような可能性があるので、パスワードやクレジットカード番号といった秘密にしておくべき情報を転送すると悪用される危険性があります。

    CommunicatorとNetscapeサーバでは、RSAの公開鍵暗号技術特許と独自のソフトウェアを使用し、組み込みの暗号化機能を用いて情報を送信したり受信することができるようになっています。プロトコルはオープンで標準化されています。

    情報を暗号化したり解読できるのは、お使いになっているコンピュータと正しい通信相手のみです。転送中の暗号化された情報は、スクランブルされています。経路上のコンピュータは、依然として、情報を転送したり、コピーすることもできます。けれども、情報を解読するツールが備わっていないのです。

    暗号化技術の一部として、CommunicatorとNetscapeサーバはインターネットサーバの認証メカニズムを提供しています。認証を行うと、経路上のコンピュータが宛先のコンピュータのふりをするのがより困難になります。

    クレジットカード番号のような情報の送信

    暗号化された(https)Netscape Communicatorのフォームでは、クレジットカード番号を入力して、SSLサーバに転送することができます。インターネット上を転送されている間にクレジットカードの情報が洩れる危険はありません。Netscape Communicatins社の提供する暗号化機能は、通常の通信だけでなく、業務上のトランザクションを保護することもできます。情報がインターネット上のコンピュータを経由している間に、悪用されたり不正に使用される危険はありません。

    ただし、暗号化機構はインターネットユーザすべての不安を取り除くものではありません。たとえば、業務上のトランザクションを実行する際には、サーバの管理者がクレジットカード番号を外部に洩らさないということを信じるしかありません。セキュリティ技術はインターネットのネットワーク間の通信を保護するものであって、相手の業務に信頼がおけるかどうか、不注意がないかどうかといったことまでは保証できないのです。

    この状況は、クレジットカード番号を誰かに電話で伝える場合と似ています。安心して電話をかけられるのは、会話(プライバシー)が盗聴されていないこと、話している相手が商品を購入しようとしている会社の人だ(認証)ということがわかっていると同時に、その会社と社員を信用しているからでもあるのです。

    サーバ管理者は、セキュリティが破られないよう、特に注意深くある必要があります。システム管理者は、ユーザの情報を保護するために、サーバコンピュータの物理的なセキュリティを維持し、ソフトウェアパスワードや秘密鍵へのアクセスを管理しなければなりません。

    署名付き通信に使用する個人証明書とサイト証明書

    個人証明書は、インターネット上であなたご自身の身元を証明します。個人証明書はデジタル署名付の身分証明書として提供されます。特定のサイトでは、サーバにアクセスするために個人証明書の提示を求められることが あります。

    また、個人証明書は、署名付きメールにも使用されます。メールを署名したり、暗号化したりして送信するには、個人証明書が必要です。

    個人証明書についてやそれらの入手の方法についてお知りになりたい方は、セキュリティ情報ページ (セキュリティツールバーボタンをクリックします。)をご覧ください。証明書カテゴリの中に、自分自身の証明書、他人の証明書、サイト証明書、証明書発行機間を表示するリンクがあります。

    サイト証明書は、インターネット上であなたに対して他人の身元を証明するものです。サイト証明書はサーバを動かしている組織に対して発行されます。

    署名付き証明書が必要なサーバ管理者の方は、証明書発行機関に対して証明書を申請する必要があります。セキュリティ機構を運用するには、SSLサーバ とデジタル署名付き証明書が必要です。証明書がないと、サーバでドキュメントを保護することはできません。サイト証明書の入手方法は、ネットスケープのサーバドキュメンテーションで説明されています。

    ネットスケープコミニュケーションズコーポレーションは証明書を発行しておりません。証明書は第三者機関である証明書発行機関によって発行されています。証明書の種別や関連サービスの料金は、証明書発行機関から直接入手できます。


    セキュリティインジケータを確認する

    暗号化と証明書の機能は、Communicatorや、ウェブページサーバ、メールサーバ、ディスカッショングループサーバなど様々な種類のサーバに組み込まれています。Communicatorでは、暗号化や証明書機能を提供するサーバサイトやメッセージアプリケーションを利用する際に、情報ウィンドウやグラフィカルな項目、ダイアログボックスなどを使用して、そのことを知らせます。

    セキュリティ情報は、セキュリティ情報ページ情報ページのどちらからでも調べることができます。

    セキュリティ情報ページ

    1. コマンドツールバーのセキュリティボタンをクリックします。または、ウィンドウの左下隅にある鍵アイコンをクリックするか、Communicatorメニューからセキュリティ情報項目を選択してください。
    2. 内容のフレームからカテゴリをクリックします。カテゴリには、セキュリティ(状態)情報、個人およびサイト証明書、アプリケーション、パスワード、暗号化モジュールなどがあります。
    3. 右側のボックスやボタンを使って、セキュリティ機能を調べたり設定したりします。
    4. ヘルプボタンをクリックすると、それぞれのカテゴリについてのヘルプが表示されます。

    ページ情報ページ

    1. 表示メニューからページ情報項目を選択します。上側のフレームに、ページのURLとすべてのコンポーネントのURLが階層構造で表示されます。
    2. 上側のフレームからURLをクリックすると、対応するページについての情報が下側のフレームに表示されます。下側のフレームには、暗号化や証明書情報などURL固有の情報も表示されます。

    セキュリティ機能が有効な時を確認する

    セキュリティを提供するHTTPサーバに接続する

    sという文字を挿入して、URLがhttps:// ではじまるようにします。https://ではじまるURLは、ドキュメントが暗号化を使用しているサーバから送られてきていることを示しています。そうでない場合は、http://を使ってください。セキュリティの詳細については、表示メニューのページ情報項目を選択してください。

    同様に、(news:でなく)snews:ではじまるディスカッショングループのURLは、暗号化を使用しているディスカッショングループサーバからページが送られてきていることを示しています。(セキュリティを提供するディスカッショングループサーバに接続するには、sという文字を挿入してください)。特定のディスカッショングループサーバを指定する場合は、コロン(:)のあとにスラッシュを2つ(//)を追加してください。

    保護が混ざったページを確認する

    保護されているページには、保護されたソースから届いたインライン情報だけが含まれています。保護されている部分と保護されていない部分が混ざったページでは、保護されていない部分はアイコンに置き換えられます。このような保護が混ざったページを画面に表示する場合は、警告ダイアログボックスが表示されます。

    保護されているページからフォームを保護された手順で提出できない場合は、必ず警告ダイアログが表示されます。この際の警告文は次の通りです。ご覧になるページは保護されていますが,そちらから送信される情報は保護されません。転送中に第三者から監視される可能性があります。パスワード、クレジットカード番号、その他のプライバシーに関わる情報の提出は控えた方が安全です。

    保護されていないページが(インラインかフォームの一部として)保護されている情報を含んでいる場合は、特別な表示はされません。ページは、保護されていないページとして扱われます。保護された手順で情報を転送できる保護されていないフォームも、保護されていないページとして扱われます。

    警告ダイアログボックスを確認する

    ページのセキュリティ状態を知らせるダイアログボックスには何種類かあります。セキュリティ情報ページのオプションを設定することにより(またはダイアログの次回もこの警告を表示するチェックボックスを使って)、これらのダイアログボックスを表示するかどうかを選択することができます。

    以下のような警告が行われます。


    公開鍵技術

    CommunicatorとNetscapeサーバで使われている、公開鍵暗号技術の説明には、しばしば、聞きなれない用語が出てきます。 ここでは、インターネットのセキュリティ機構として、公開鍵がどのように機能するのかわかりやすく説明しましょう。

    コンピュータの暗号鍵はファイルになっています。けれども、ドキュメントやワープロのように鍵のファイルを開いたりはしません。鍵は、どちらかと言うと、強力な暗号化と解読機能のついた磁気カードのようなものです。

    鍵には秘密鍵と公開鍵の2種類があって、どちらも必要です。秘密鍵はお使いになられているコンピュータの中に置かれるもので、他の人に見せてはいけません。公開鍵は、いくつでもコピーを作って、ほかの人に配ることができます。

    両方の鍵が必要なのは、2つの鍵が基本的にリンクしているからです。(ズボンの裾を左右一緒に買うのと同じです)。公開鍵は、配りたいと思った人には誰にでも渡して構いません。けれども、暗号を解読するには、リンクされているもう一方の秘密鍵と必ず合わせなければなりません。

    秘密鍵と公開鍵のどちらにも情報を暗号化する機能があり、組み合わせることによって暗号を解読することができます。鍵には、おもに2つの役割があります。

    秘密鍵と公開鍵(ファイル)は強力な暗号化アルゴリズムによってリンクされているので、これを破るには膨大なコンピュータ資源を必要とします。公開鍵を使って暗号化されたメッセージを秘密鍵をもっている当人以外が解読することはできません。秘密鍵を使って暗号化されたメッセージを送信するには当人の秘密鍵が必要で、そのほかの鍵を使ってごまかすことはできません。


    Netscapeのセキュリティ技術

    プライバシーの保護と通信の確実性を保証する、Netscape Communications社の開発したインターネットセキュリティの技術は、インターネットコミュニティーに公開されているオープンなプラットフォームです(Secure Sockets Layer protocolを略してSSLと呼ばれています)。Netscape CommunicatorとNetscapeのSSLサーバは、この公開技術を実現した製品です。

    Netscape CommunicatorとSSLサーバには、インターネット通信を保護するため、次のようなセキュリティ機構が組み込まれています。

    暗号化機構を用いない場合、インターネット上を転送される情報は、詐欺行為に利用されたり、誤用される危険性がより大きくなります。お使いのコンピュータとサーバとの間の情報転送には、たくさんのコンピュータシステムのルーティング処理が使われています。このような情報を中継するコンピュータシステムは、お使いのコンピュータとサーバとの間を流れている情報にアクセスすることが可能です。暗号化により、中継者がユーザをだましたり、盗聴したり、コピーしたり通信を妨害したりする事が困難になります。しかしながら、インターネットそのものには、そのような暗号化の機能はありません。

    SSLプロトコルは、サーバの認証、データの暗号化、メッセージの保全を実現するものです。SSLプロトコルは、HTTP、SMTP、Telnet、FTP、Gopher、NNTPといったアプリケーションプロトコルより下位の、そしてTCP/IP接続プロトコルの上位のレイヤー(層)に位置しています。このような方法を採用するにより、SSLはインターネットのアプリケーションプロトコルと独立して運用することが可能になっています。

    SSLプロトコルは、他のプロトコルに付随して機能するものであり、アクセス能力を制限することはありません。Netscape Communicatorは、暗号化されたドキュメント、暗号化されないページのどちらも呼び出すことができます。フォームの提出処理がSSLサーバに対するhttps://URLであれば、オンラインフォームも暗号化されています。

    暗号化されたページは複数のセッションにわたってディスクにキャッシュされることはありませんが、暗号化されたページを保存することはできます。暗号化されたページのHTMLソースを表示することもできます。暗号化機構はページの転送時に機能するものであり、表示や保存といったページの扱いについて制限を加えるということはありません。

    SSLセキュリティによる保護の有効度

    SSLは、RSA Data Security, Inc.で開発された認証および暗号化技術を使用しています。たとえば、Netscape Communicatorの輸出仕様のSSLでは、(合衆国政府によって認可されている)中間グレードの、キーサイズ40ビットのRC4ストリーム暗号化アルゴリズムを使用しています。サーバとの間に確立された暗号は複数の接続にわたって有効となりますが、1つのメッセージの暗号を破るために費やされた努力は、その次のメッセージではもはや役に立ちません。

    40ビットRC4で暗号化されたメッセージを解読するには、平均64 MIPS年かかります(メッセージの暗号を破るためだけに64 MIPSのコンピュータを24時間動かし続けてもまるまる1年かかります)。上位グレードの、キーサイズ128ビットの米国国内版の暗号化アルゴリズムは、さらに指数関数的に強力になっています。これは、取り交わされている何らかの情報を破ろうとする努力を抑止するのに十分過ぎるものです。サーバの認証には、ISO X.509デジタル証明書とRSA公開鍵暗号法を併用しています。

    Netscape CommunicatorとSSLサーバは、証明権限者となっている信頼のおける第三者機関によって発行された署名付きデジタル証明書を使って、サーバ認証を行います。デジタル証明書は、サーバの公開鍵とサーバのIDとの対応を確認するためものです(運転免許証の写真と運転手との対応を確認するのと同じです)。デジタル署名を使用した暗号化チェックにより、証明書内部の情報の信頼性が保証されます。


    FTP

    URLがftp(file transport protocolの略)ではじまるページにアクセスすると、フォルダ/ディレクトリを移動したり、(HTMLや画像ファイルなどの)ファイルを表示したり、ソフトウェアをダウンロードしたり、アップロードしたりすることができます。たとえば、FTPサーバサイトへのリンクを利用して、最新版のCommunicatorやヘルパーアプリケーションソフトウェアをダウンロードすることができます。

    Communicatorでは、World Wide Web (HTTP)ページにアクセスするときと同じ方法でFTPサーバにアクセスすることができます。けれども、FTPのページでは最小限の書式設定しかされていません。可能であれば、Communicatorは、ディレクトリ内の各ファイルの種類、大きさ、日付、簡単な解説を表示します。ディレクトリはリンクの一覧として表示されます。それぞれのリンクの先頭には、別のディレクトリやファイルを表わす小さなアイコンが付けられています。ディレクトリのリンクをクリックすると、サブディレクトリが表示されます。ふつう、サブディレクトリ内の先頭の項目は、親ディレクトリを表示するためのリンクになっています。

    バイナリファイルやプログラムをクリックすると、自動的にソフトウェアをお使いのコンピュータのフォルダにダウンロードします。(Mac OSとUNIXでは、このフォルダはアプリケーションパネルで指定できます。)ダウンロードが終わると、Communicatorは適切なヘルパーアプリケーションを探して、ファイルを開きます。適当なヘルパーアプリケーションが見つからなかったときは、ダイアログボックスが表示されてダウンロードしたソフトウェアを保存するか削除するかを選択できます。

    FTPを使う以外にも、ファイルをダウンロードする方法があります。ポップアップメニューを使ったり、Shiftキー(Mac OSではoptionキー)を押しながらリンクをクリックすれば、ダイアログボックスを使って、HTTPページや画像ファイル、その他の種類のファイルをディスクに保存することができます。

    FTPサーバにアクセスして、ファイルをデスクトップからNavigatorにドラッグすることによって、ファイルをアップロードすることができます。かわりに、FTPサイトにアクセスして、ファイルメニューからファイルをアップロードメニュー項目を選択することもできます。表示されたダイアログボックスでハードディスクの中からアップロードするファイルを選択してください。なお、ファイルをアップロードするには、FTPサーバに対する書き込みのアクセス権(サイトからの許可)が必要です。


    ヘルパーアプリケーションとMIMEタイプ

    ヘルパーアプリケーションはCommunicatorの機能を拡張するもので、異なった種類のコンピュータファイルを解釈し、表示します。Communicatorソフトウェアには、HTML形式(およびGIF、JPEG、XBMの画像形式)のページを画面に表示する機能が組み込まれています。ヘルパーアプリケーションにより、この機能が各ヘルパーアプリケーションに認識されるファイルフォーマットに拡張します。

    ヘルパーアプリケーションを要求するファイルフォーマットを管理するため、Communicatorはファイルフォーマットとヘルパーアプリケーションの対応表を使用します。Communicatorに組み込まれている機能を使って表示できないフォーマットのファイルを取り出したときは、そのファイルを表示できるアプリケーションを対応表の中から探します。

    ヘルパーアプリケーションをインストールし、設定するには(ほとんどが既に設定されています。)、 編集メニューを開き、設定を選んでから、詳細カテゴリのアプリケーションパネルを選択します。新しいタイプまたは編集をクリックした際は、ヘルパーアプリケーションやPlug-Inに対応付けるファイル拡張子やアクションなどの情報を追加、変更するためのダイアログが表示されます。

    ヘルパーアプリケーションの種類

    ヘルパーアプリケーションは、Communicatorの機能を拡張するもので、自動的に、ダウンロードしたアプリケーションを解凍したり、音声を再生したり、動画を再生したり、画像をよりきれいに表示したりすることができます。ほとんどのヘルパーアプリケーションは、フリーソフトやシェアウェアとして配布されています。

    ヘルパーアプリケーションのファイルフォーマットを使用するソフトウェアのカテゴリは以下のようになっています。

    MIMEタイプ

    MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)は、さまざまなファイル形式を扱えるように標準化された方法です。この方法では、ファイル形式をファイルのMIMEタイプによって整理していてます。

    Communicatorがサーバからファイルを取り出すとき、サーバはファイルのMIMEタイプを知らせてきます。たとえば、HTTPサーバはHTML formattingを使用します。

    CommunicatorはそのときのMIMEタイプを使って、ファイルをCommunicatorの組み込み機能で表示できるかどうか、もし表示できなければ適当なヘルパーアプリケーションを起動できるかどうかを判断します。

    サーバがファイルのMIMEタイプを知らせてこないときは、Communicatorはファイルの拡張子(ファイル名の最後の部分)を解釈します。たとえば、.htmlは、ファイル形式がHTMLであることを示しています。同様に、拡張子.zipは圧縮ファイルを、拡張子.rtfはリッチテキスト形式のファイルを示しています。MIMEタイプとヘルパーアプリケーションとの対応付けを確認したり、設定したいときは、アプリケーションパネルを使います。

    MIMEプロトコルは、インターネット通信において、さまざまな形式のドキュメントを転送するために使われています。このプロトコルは、ドキュメントの内容の形式と、ドキュメントのコンピュータによる表現形式との関係(対応付け)を定義することにより、さまざまな形式のドキュメントを扱うという複雑な問題に対処しています。

    MIMEを使用しているアプリケーションは、転送されてきたドキュメントの内容を解釈するために必要なソフトウェアの種類を判断することができます。Communicatorでも、アプリケーションパネルで適切にヘルパーアプリケーションを設定することによって、さまざまな形式で転送されてきた情報にアクセスするために必要なアクションを自動的に開始させることができます。

    UNIXのTypesファイルとMailcapファイル

    UNIXでは、MIMEタイプの対応付けにTypesファイルとMailcapファイルの2つを使います(それぞれ大域的な標準設定と、個人用のファイルを設定できます)。

    Typesファイルには、ファイル形式(左側)と識別用のファイル名の拡張子(右側)の対応付けを記述します。.mime.typesファイルの例を以下に示します。

    application/dvi dvi
    image/jpeg jpeg
    audio/basic au, wav

    Mailcapファイルには、ファイル形式(左側)とその形式を解釈できるアプリケーションソフトウェア(右側)との対応付けを記述します。.mailcapファイルの例を以下に示します。

    application/dvi; dvi-app-name %s
    image/*; xv %s
    audio/basic; audiotool %s

    この例では、mySound.auという音声ファイルはaudiotoolアプリケーションを使って再生されます。


    インターネットにアクセスする

    専用の通信回線を使ってインターネットに接続したネットワークを管理している企業もありますが、個人などでこのような大がかりな設備を用意できない場合は、インターネットサービスプロバイダを経由してインターネットにアクセスします。サービスプロバイダは、サービスプロバイダが所有している専用通信回線を利用できるようなサービスを提供しています。

    モデムがあれば、サービスプロバイダにダイヤルアップして、サービスプロバイダのコンピュータからインターネットに接続できます。このサービスは、通常は有料になります。ダイヤルアップアクセスとは、お使いのコンピュータのモデムを使って、インターネットに接続されている別のコンピュータにログインすることを意味しています。

    一般的には、ダイヤルアップアクセスはシェルアカウントとSLIP/PPPアカウントの2種類があります。シェルアカウントを使用するときは、サービスプロバイダのコンピュータにダイヤルし、その上でUNIXオペレーティングシステムを用いて、間接的にインターネットに接続します。間接接続では、お使いのコンピュータからインターネット上のコンピュータに直接何かをさせるということはありません。多くの場合、インターネットサイトからファイルをダウンロードするとき、ファイルは、お使いのコンピュータにではなく、サービスプロバイダのコンピュータにまず保存されます。そのあとで、サービスプロバイダのコンピュータからご自宅のコンピュータにファイルを転送しなければなりません。シェルアカウントは機能に制限がありますが、歴史的な事情から直接アクセスによるアカウントよりも割安になっています。

    SLIPやPPPアカウントを使用するときは、サービスプロバイダのコンピュータにダイヤルしてインターネットに直接接続するアプリケーションを実行できます。直接接続では、親しみやすいグラフィカルインターフェイスを備えたブラウザを利用して、インターネット上のコンピュータにインタラクティブにアクセスすることができます。直接接続では、ファイルをリモートサイトから直接ご自宅のコンピュータにダウンロードしてくることができます。SLIPおよびPPPでは、シェルアカウントよりもより高速に、そして、より簡単にインターネットへアクセスすることができます。


    SLIPとPPP

    SLIP(Serial Line Internet Protocal)とPPP(Point-to-Point Protocol)は、シリアル回線(電話回線)上でインターネットプロトコル(IP)パケットを転送するためのインターネットの標準規格です。インターネットの情報はIPパケットに積め込まれて送られます。この方法では、データは小さく転送可能なサイズに切り分けられて転送され、あとでまた元に戻されます。

    インターネットサービスプロバイダは、SLIPかPPP、または両方を提供しています。お使いになられるコンピュータでは、必ずサーバ側の接続ソフトウェアのプロトコルに合った接続ソフトウェアを使用してください(通常サービスプロバイダから提供されます)。PPPはSLIPよりも新しい頑強なプロトコルです。

    CSLIP

    CSLIP(Compressed Serial Line Internet Protocol)は、圧縮をサポートしているSLIPです。

    ダイナミックSLIPとスタティックSLIP

    インターネットとのSLIPもしくはPPP接続を使用する場合、サービスプロバイダのサーバは、ユーザのコンピュータを識別するため、お客様にIPアドレス(192.34.32.81のような番号)を割り当てます。ダイナミックSLIPを使用している場合には、(セッションごとに)サーバが管理しているIPアドレスの中から一時的なIPアドレスが選ばれて、お使いのコンピュータに動的に割り当てられます。スタティックSLIPを使用している場合には、(アカウントを設定する際に)お使いのコンピュータに固定されたIPアドレスが割り当てられ、セッションを通して同じIPアドレスが使われます。スタティックSLIPとは、お客様に固定されたIPアドレスが割り当てられるということを意味しています。


    TCP/IPとWinsocks

    TCP/IP

    Transmission Control Protocol/Internet Protocolの略で、インターネットの標準的な通信プロトコルです。PCでは、TCP/IPを使って通信するために、TCP/IPスタックと呼ばれるソフトウェアが必要になります(Windows 95にはスタックが組み込まれています)。Mac OSでは、ふつうMacTCPと呼ばれる専用のソフトウェアを使用します。ほとんどのUNIXシステムには、TCP/IPの機能があらかじめ組み込まれています。

    TCP/IPスタック

    PCのプラットフォームに限っては、TCP/IPスタックが必要です。インターネットに接続するには、PCにはCommunicatorのようなアプリケーションソフトウェアだけでなく、TCP/IPのソフトウェアからなるTCP/IPスタック、ソケットソフトウェア(Winsock.DLL)、ハードウェアドライバソフトウェア(パケットドライバ)が必要です。TCP/IPスタックには、シェアウェアのスタックも含めて、Windows用の一般的なスタックが利用できます。

    Winsocks

    Windows Socketsの略です。Winsockは、Windows用のTCP/IPアプリケーション(Communicatorのような通信アプリケーション)を開発するプログラマーのための標準仕様になっています。


    ファイアウォール

    ファイアウォールは、インターネットに接続されている1台以上のコンピュータを、インターネットに接続されている外部のコンピュータからアクセスされないように保護するものです。ファイアウォールは、ネットワーク構成の1つで、通常、ハードウェアとソフトウェア両方を用いて構築されています。ファイアウォールは、ネットワークに接続されている、ファイアウォールの内側にあるコンピュータとファイアウォールの外側にあるコンピュータとの間の境界を形成します。ファイアウォールの内側のコンピュータは、内部のアクセスに関して安全なサブネットを形成し、外部のコンピュータからのアクセスを遮断した上で資源を共有しています。

    多くの場合、ファイアウォール頂上に位置する1台のマシンだけは、内部のコンピュータと外部のコンピュータの両方にアクセスすることができるように設定されています。ファイアウォール頂上に位置するコンピュータはインターネットと直接通信を行うので、外部のコンピュータによる望ましくないアクセスに対して、厳重なセキュリティ処置が必要となります。

    ファイアウォールは一般的に、物理的な建物や組織のサイト内のネットワークの電子メールやデータファイルを保護する目的で使われています。ファイアウォールは、権限のない人々がインターネットから侵入してくる危険を減らすことができる反面、このセキュリティ処置のために、ファイアウォールの外部の情報へのアクセスが制限されたり、特別なソフトウェアを必要とされることにもなっています。ファイアウォールは、ファイアウォールの内部と外部の両側から情報をアクセスできるようプロキシ(またはSOCKS)を使用するように設定することができます。


    プロキシとSOCKS

    プロキシとプロキシサーバ

    プロキシは特殊なサーバで、通常、ファイアウォールソフトウェアと共に実行され、ファイアウォールの内側からインターネットにアクセスすることを可能にするものです。プロキシサーバは、ファイアウォールの内側からの要求を受け取り、その要求をファイアウォールの外側のリモートサーバに転送し、応答を受信し、その応答をクライアントに戻すという処理を行います。Communicatorでは、プロキシサーバの名前とポート番号をプロキシ設定パネルで設定して、インターネット資源へのアクセス要求に対処することができます。HTPP、FTP、Gopher、WAIS、セキュリティなどプロトコルごとに、プロキシを設定することができます。プロキシは、キャッシュ機構、ログ機構、アクセス制御機構などの面でSOCKSよりも優れており、好んで利用されています。

    SOCKS

    SOCKSはファイアウォールの内側のコンピュータからインターネットへアクセスすることを可能にするためのソフトウェアです。SOCKSはふつう、ファイアウォール上かその内側にあるサーバにインストールされています。ファイアウォールの内側のコンピュータは、インターネットへアクセスするために、クライアントとしてSOCKSサーバにアクセスします。Communicatorでは プロキシパネルで、SOCKSホスト(サーバ)の名前とポート番号を設定できます。Windowsでは、レジストリ(32ビット版)またはINIファイル(16ビット版)でホストを指定します。

    SOCKSホストを変更した場合には、Communicatorを再起動しなければならないことがあります。Communicatorは、socks.cstc.4.1 implementationで定義されているSOCKSバージョン4をサポートしています。


    Gopher

    Communicatorでは、World Wide Web (HTTP)ページにアクセスするときと同じ方法でGopherサーバにアクセスすることができます。Gopherページは、きれいに書式設定されて表示されることはありませんが、メニューを使って目的のページを呼び出したり、サブメニューを呼び出すことができます。

    メニューはリンクの一覧として表示されます。それぞれのリンクには、そのリンクが呼び出すリソースの種類を表す小さなアイコンが先頭に付けられています。Gopherのリンクでは、次のようなリソースを呼び出すことができます。

    Gopherの索引では、フォームを使ってGopherサーバ上の情報を検索できます。ふつう索引のページには、検索する文字列を入力するためのテキストボックスと、Gopherサーバにフォームを提示するためのボタンがあります。検索の結果は、検索文字列に一致した項目の一覧からなるGopherメニューとして表示されます。

    短いデジタルムービーなどのファイルでは、Communicatorのヘルパーアプリケーションが必要になります。適当なアプリケーションがあれば、Communicatorは自動的に、Gopherリンクで要求されたヘルパーアプリケーションを起動します。


    MAY 11, 1997

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